風邪薬は対症療法

風邪

 風邪の正しい治し方もなにも、風邪薬を飲めば治るんじゃないの?と思っている方も多いと思います。
実はこれはあんまり正しくありません…。

 そもそも一般的な風邪薬というのは、総合感冒薬といって、発熱、頭痛、咳、くしゃみ、のどの痛み、鼻水、鼻づまり、関節・筋肉の痛みなどの普通感冒の諸症状を緩和するのが目的であり、カゼが治るわけではありません。
 いわゆる、対症療法と言われる症状を抑えるだけのもので、原因療法ではないのです。

 2007年のInternal Medicine(日本内科学会機関誌)には、抗炎症薬は風邪症状を軽減するかもしれないが、早く治すどころかむしろ治りが遅くなる可能性があるという研究が掲載されています。

 薬によって重い風邪の症状は三日間で軽減して、活動を制限した日数が2.7日から2.1 日に減りはしたものの、症状がすべてなくなるまでの期間が、8.4 日から8.9 日に増えたそうです。

 統計学的な意味を持つ結果では無いということですが、風邪薬を飲むと治るのが遅くなるというのは、この研究から言われているのでしょうね…。

 かぜというのは、そもそも風邪ウィルスというのがあるのではなく、かぜ症状を引き起こす様々なウィルスや、場合によっては細菌によるものもあるのです。
 普通感冒の出た状態を、かぜ症候群と言うのです。

治し方・対処法・注意点など

風邪

 原因であるウィルスや細菌をやっつけるのは、結局は自分の身体の自然治癒力なんです。
 どうしても仕事に行かないといけない場合や、ひどい高熱、我慢できない頭痛などでは薬を飲むのはしかたないかもしれませんが、そうでなければ、飲まない方が全快するのが早いかもしれません。

 治すのに大事なことは、まずは十分に休むこと。
ウィルスをやっつけてくれる免疫に、エネルギーを集中するために、余計なことにパワーを使わないようにということです。

 そして栄養をきちんと補給すること。
風邪を引くと、食欲が落ちる場合がほとんどですが、エネルギーがないと話になりません。食べたくなくても、無理やりにでも何か食べましょう。そして水分も採ってください。
ビタミンCやビタミンBなどを意識的に補給してやるのもいいことです。ビタミンウォーターなどのスポーツドリンクがオススメです。

 お風呂に入るなとよく言われますが、微熱程度であれば、湯冷めに気をつければ問題ないようです。蒸気がのどに好影響を与え、身体を清潔にして、さらにはぐっすりと寝られるということで、風邪の時のお風呂が見直されてきています。^^

 また、氷嚢や水枕、アイスノン、ひえぴたなどで頭を冷やしたりしますが、これは熱を下げる効果はほとんどありません。38度を超えるような高熱でない限り、特に冷やす必要もありません。これはウィルスを退治するために熱が出ているのです。
体温を下げる場合には、わきの下や内腿などを同時に冷やすのが効果的です。ただ、おでこを冷やすのは気持ちいいので、精神的に楽になることはありますね。^^

 薬で早く治るわけではないと言いましたが、症状のせいでご飯が食べられない、ぐっすり眠れないという場合には、薬の力を借りたほうが治るのは早いかもしれません。

 民間療法として有名なのは、しょうが湯や玉子酒、長ねぎをのどに巻く、などがあります。

 また、自分で普通の風邪だと思っていても、嘔吐などがある場合はノロウィルスなどに感染している場合もあります。いわゆる胃腸風邪です。インフルエンザの場合も考えられますね。

できれば病院でお医者さんに見てもらいましょう。