ヘリコバクター ピロリ菌について

 まず、ピロリ菌に症状はあるのでしょうか。

ヘリコバクターピロリというのが正式名称で、ヘリコプターみたいに尻尾(4〜8本の鞭毛)を回して移動します。人以外には、猿、猫、豚、犬の胃の内に感染することが明らかになっていますが、感染経路は、口からだろうというだけで、詳しくは不明です。
日本での感染率は、20代だと25%、40代だと70%以上と言われています。

科学者が自らピロリ菌を飲むことで、急性・慢性胃炎の原因になることが証明されました。
現在は国際癌研究機関(IARC)が発行しているIARC発癌性リスク一覧に、発がん物質として記載されています。

ピロリ菌は、萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの炎症性疾患や、がんの発症に密接に関係しています。
病原細菌ですが、菌の保有者であっても、7割の人は症状、疾患が現れていません。無症状の人が多いということです。
ピロリ菌にも、毒性の強いものと、弱いものとがいるという研究結果がありますので、それも関係しているのかもしれません。

ピロリ菌の除去について

 症状がなくても、持続感染している人は、萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍のリスクが高いと言えます。

予防注射

 胃内の除菌・殺菌治療を行った場合や、ピロリ菌を持たない人の場合、胃がんのリスク軽減とは逆に、食道がんのリスクが上がるという考えもあります。
 簡単に言うと、人はピロリ菌ありきで進化してきたのだと言う研究者もいるのです。症状がないなら、無理に除去しない方がいいんじゃないかという人もいるといことですね。

 感染しているかは、病院で検査をする必要があります。検査方法は血液検査や内視鏡を使ったものなど、いろいろとあるので、複数の結果を見れば、精度が増します。
 気になる治療の料金ですが、消化性潰瘍の患者であれば保険診療が適用されるため、治療の費用も安く抑えられます。

 症状の無い保菌者へ除菌・殺菌治療を行うことはほとんどありません。
不安な人は、食べ物によってピロリ菌を抑制、退治することをおすすめします。いわゆる善玉菌を抗生物質で殺菌してしまうこともないので、副作用の心配もいりませんね。

 よく言われるのが、ヨーグルトですね。乳酸菌がピロリ菌をやっつけると言われますが、実はヨーグルト製品の中には、生きた乳酸菌の入っていないものも多くありますので、注意です。
直接ピロリ菌を除菌するLG21という乳酸菌が発見され、明治乳業がそれを入れたヨーグルト「明治プロビオヨーグルトLG21」を発売しています。
ヤクルトから出ているビフィーネMも効果が高いとのことです。

ブロッコリーの新芽(スプラウト)、緑茶カテキン、ココアやコーヒー、マヌカハニー(ニュージーランドの蜂蜜)なども除菌効果があると言われています。

胃などの消化器官が炎症を起こしていると、口臭の原因になります。腸内環境を整えることは、口臭の予防にもなるんですね。^^